本文へ移動

ニュースレター 2023

ニュースレター №24

2023.12.18 カラフル&西洋野菜

カラフル&西洋野菜
写真は現在、通販で販売している西洋野菜とカラフル野菜のセットです。写真向かって左から時計回りに、フローレンスフェンネル、カーボロネロ、紅芯大根、カステルフランコ、リーキ、カラフル人参、プレコーチェ、オレンジカリフラワーというラインナップです。
このセット、野菜と色彩の種類が豊富なこの時期、12月から1月頃までの限定販売で中身はその時々で変りますが、珍しい野菜を試してみたい方にはぴったりの内容となっています。
例年、気温の下がる冬は虫害の被害が少なくなる時期なのですが、今年は12月に入っても高温が続き虫たちも元気!
白菜やカリフラワーなどは虫の被害に遭い苦戦を強いられている秋冬です。その為、来年も同様に高温が続くと予想して作型を変更していく予定です。
また12月と1月は農閑期、少し身体は休められそうですが、新しいことにチャレンジする貴重な時間でもあります。来年は更に進歩した姿を皆さまにお届けできればと思います!

ニュースレター №23

2023.11.17 高温期の秋冬野菜

あかね大根畑
今年は、過去最高に暑い夏でした。この記事を書いている現在、ようやく冬物に袖を通していますが、11月上旬はまだ夏日、半袖で過ごしていました。
ここまで暑さが続いたのは、本当に記憶がありません。ここ静岡では3月の下旬頃から夏日になることがありますが、そうすると1年の内、7か月くらいは半袖で過ごす時期があってもおかしくない気温となってきました。
写真は、先日のあかね大根畑です。例年ならもう収穫が始まっている野菜です。ただ大根は高温に当たると芯が黒ずんだりする生理障害が発生してしまう為、暑さ回避で今シーズンは2週間種まきを遅らせました。
その他の野菜も、ケールはそもそも発芽しなかったり、白菜は虫の被害に遭ったりして、その量が激減しています。また全国的にトマトは高温で花が落ちてしまい実が付かなかった影響で、高値が続いています。
受難な2023年でした。来年はどのような気候になるのか、今から気になって仕方がありません。

ニュースレター №22

2023.10.20 紅はるか

紅はるか
今年もさつまいも「紅はるか」の収穫が始まりました。本年度もおよそ1,300kgの収穫を見込んでいます。しっとりした肉質と甘さを引き出すために収穫直後より地下室にて熟成を始めました。12月中旬以降の出荷を予定しています、もう少々お待ちください。
オトワファームはこれまで紅あずま、安納紅、安納こがね、シルクスイート、パープルスイートロードなどさまざまなさつまいもを栽培してきましたが、その中でも紅はるかがオトワファームの畑と相性が良く、いつしか紅はるかのみの栽培へとシフトしました。
ただ紅はるかは、一定期間貯蔵しなければ、その美味しさが引き出されないという難点があります。その為、さつまいもの世界では収穫直後から美味しい「あまはづき」といった新しい品種も登場してきました。現在、第4次ブームと言われている巷のさつまいも熱はまだまだ冷めそうになさそうです。

ニュースレター №21

2023.9.21 キウイ畑

紅花栃の木
昨日より彼岸入り、全国的に厳しかった暑さの夏が少し落ち着いてきてくれる頃になるでしょうか。写真は最近のキウイ畑です。
初見の方はこういうものだと思われるかもしれませんが、本来であればこの時期の畑は葉が繁茂して薄暗く、地面からほぼ空を確認することができない状態が普通です。
しかしこの写真は空が確認できます。なぜこのような状況になったのかと言うと、今年は梅雨明け前から梅雨明け後の7月、ほぼ雨が降らない時期が続きました。そこに連日の高温でキウイが耐え切れなくなり、落葉してしまったからです。
落葉果樹であるキウイは冬になると自然に落葉する性質がありますが、この夏場に落葉するのは弱っている証拠。そして今年は落葉だけなく実も耐えきれずたくさん落果しました。
10年以上キウイ栽培に携わっていますが、ここまでのダメージは初めてです。ここにきて少し降水があり現状の状態で留まっていますが、来年のことを考えると不安でしかありません。

ニュースレター №20

2023.8.14 台風の季節

紅花栃の木
8月に入り、畑では秋冬野菜の準備で大忙しです。8、9月で来年の3月頃まで収穫する野菜のほとんどの種まきから植付けまで持っていかなければなりません。
暑い季節の中での作業に加えて、春からの疲労も溜まってくる頃で息切れしそうですが、10月に入ればピークは過ぎて徐々に農閑期に向かいます。それまでもう少しの辛抱です。
今年の7月は全然雨が降らず、現在も収穫を続けている夏野菜に大きなダメージを受けてしまいました。8月に入り、今度は雨があり少しホッとしている現在ですが、9月になると静岡は年間を通して最も降水量が多くなる月でもあります。長雨が続いて作業が滞ることもしばしば。そしてこれからは台風の季節、油断ができない時期でもあります。
写真は久しぶりに栽培した四角豆とゴーヤのアーチ、アーチ栽培の野菜は台風が来ると強風のあおりを受けて崩れてしまったりするので、台風が発生する度にそわそわする毎日が続きます。

ニュースレター №19

2023.7.21 モロヘイヤ

2023年、今年も暑い夏、モロヘイヤを久しぶりに栽培しています。食べ方はほうれん草と同じように軽く茹でておひたしが定番、細かく刻んでオクラと一緒に和えて、そのネバネバを楽しむのも美味しい食べ方です。細かく刻むとより粘り気が出てきます。
個人的には、細かく刻んだモロヘイヤに醤油をかけて熱々のご飯と食べるのがおすすめ。納豆との相性も抜群です!
そんなモロヘイヤですが、1つ注意点があります。生育最後には黄色の花を咲かせその後、莢ができて種子ができるのですが、その莢や種子には「ストロファンチジン」という人体に有害な成分を含むので絶対に食べてはいけません。
農水省のHPにもモロヘイヤの毒性について紹介されていますので、気になる方はご覧ください。ただ収穫期の若い新芽や茎などにはこのストロファンチジンが含まれないことがわかっています。
オトワファームでは、この若い新芽を摘んで収穫していますので、安心してお召し上がりください。

ニュースレター №18

2023.6.18 じゃがいもの収穫時期

ジャガイモの収穫風景です。遠くに夏の富士が見えます。ジャガイモは他の芋類のサツマイモや里芋より生育期間が短い栽培作物です。
それぞれの生育期間ですが、サツマイモは植付けから収穫まで約120日、里芋は同じく約150日以降に収穫を迎えます。それに比べジャガイモは約100日と他の芋類より最も早く収穫を迎えます。
そのジャガイモですが、収穫期の目安として地上部の葉が黄化し枯れ込みが始まります。
それが収穫の合図でもあるのですが、今年のオトワファームでは黄化の前から収穫スタートしています。
なんと植付けから65日から75日くらい。上で紹介したセオリーを全く無視していますが、これくらいの速さで収穫しないとジャガイモの肥大が進みすぎて品質が悪くなることがわかってきました。
ジャガイモの一大産地は北海道ですが、もともと冷涼な気候を好みます。温暖地である静岡では早掘りが品質を保つための策なのかもしれません。

ニュースレター №17

2023.5.16  サラダ野菜たち

写真はルッコラと赤水菜のサラダ。オリーブオイルと酢、塩胡椒、砂糖を入れて和えてあります。これから暑くなってくると食べたくなるサラダですが、これらの野菜の出荷はそろそろ終わります。
「サラダ葉物って真夏に採れないの!?」と思うかもしれませんが、実は真夏は葉物にとって生育に不向きな季節です。
無理に栽培しても高温ですぐとう立ちして、花が咲いてしまいます。夏にサラダ野菜が欲しいというリクエストをいただくことが多いのですが、上記の説明をよくさせてもらっています。
それでも夏に葉物がない訳ではなく、夏の葉物には耐暑性のあるツルムラサキ、エンサイ(空心菜)、モロヘイヤがあります。
またこれからの季節は、きゅうりやナス、ピーマン、いんげんなどの果菜類と呼ばれる身を収穫して食べる野菜がメインとなってきます。
旬を意識すると、より野菜の美味しさとありがたみが増してくるのでお勧めです。

ニュースレター №16

2023.4.15  野菜の価格

写真は先日のセット野菜です。ルッコラや赤みず菜などの葉物や春キャベツ、にんにくの芽と言ったこの時期ならではのラインナップ、春の端境期もそろそろ抜け出せそうです。
これら野菜の価格、スーパーなどの小売店では天候や病害虫の影響で不作になるとたちまち高騰し、家計を直撃といった形容でニュースを賑わせています。
野菜の価格は市場での需給関係で決定するので、ダイレクトに販売価格に現れます。したがって、豊作の時は品質、量ともに安定し価格は安くなるのですが、反対に不作の時は品質が悪い上に量が不足するため価格も高くなるという、全く喜べない状況に陥ります。
ただいつか先輩農家が、「できる農家は天気を言い訳にしない」と仰っていました。確かに腕の立つ農家は猛暑や豪雨など悪条件の中でも、それなりに結果を出してきます。天候のせいにしている間は、まだまだアマチュアなのかもしれません。

ニュースレター №15

2023.3.19  種まきの季節

14号でもお伝えしましたが、畑では端境(はざかい)期、ど真ん中に入ってきました。
秋冬野菜のとう立ちが始まり、春夏野菜が出てくるまで品数が少なくなる時期に入っています。
野菜が採れない時、畑ではどうしているの?と思われるかもしれませんが、端境期の裏では毎日、春夏野菜の栽培で大忙しです。
2、3月はレタス、チコリー、キャベツ、サラダカブ、大根、ビーツ、人参、スイートコーン、そして4、5月はナス、ピーマン、きゅうり、いんげん、カボチャ、オクラ、つるむらさき、エンサイ、モロヘイヤなどの種まきと植付けの作業が間断なく続いていきます。
写真は先日、種を播いたばかりの人参とビーツの畝、収穫は6月予定です。
春夏野菜の植え付け作業が一旦落ち着くのは6月中旬頃、それまで右肩上がりで忙しさのピークにこれから向かっていきます。

ニュースレター №14

2023.2.15 端境期の農園

2月後半に入るとそろそろ秋冬野菜の出荷が終わりを迎え、3、4月は端境期(はざかいき)に入ります。
秋冬野菜と春夏野菜の間に当たるこの期間は、みなさんにお届けする野菜の品数が一段と少なくなってきますが、反対に農園では春夏野菜の栽培に向けて慌ただしく動き出す時期です。
露地栽培では自然の恵みを受けて野菜たちは大きくなります。工業製品などのように、足りないからと工場のラインをフル稼働して増産するようなことができません。
春夏野菜の生育時期の都合上、どんなに頑張ってもこの端境期は避けられないのですが、それでもその期間を少しでも短縮する為、この寒い時期は暖かいビニールハウスの中に更に電気カーペットを敷き、播いた春夏野菜を寒い時期でも発芽しやすいように温度を高めてあげます。
写真は立春を過ぎた頃に播いたキャベツやレタス、チコリーの苗たちです。この野菜たちの収穫は5、6月、しばらく端境期は続いていきます。

ニュースレター №13

2023.1.18 タルティーボ

オトワファームでは2017年頃から、西洋野菜の栽培に取り組んでいるのですが、その中でチコリーと呼ばれるキク科の野菜があります。
日本で現在、よく流通しているチコリーには球形の「トレヴィス」があり、オトワファームでも初夏に出荷しています。
この赤色のチコリー、トレヴィス以外にもいくつか種類があり、上記の写真はその中で最高級品種の「タルティーボ」というチコリーです。
このタルティーボがなぜ高級なのかというと、その栽培に掛かる手間が挙げられます。
写真の通り赤と白のコントラストが美しい野菜ですが、この状態に仕上げる為、畑から収穫した後、2、3週間根元を浸水しながら暗黒状態に置き軟白させる必要があるからです。
この際、光に晒されると、葉に緑が混じる状態になり美しく仕上がりません。食味は甘味とほんのりとした苦味があるのが特徴で、サクサクしています。
サラダやマリネ、ソテーなどいろいろな楽しみ方のある食材です。
TOPへ戻る